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逆流性食道炎

逆流性食道炎とは

About

逆流性食道炎とは、胃の内容物(胃酸・消化酵素)が食道に逆流し、食道粘膜に炎症を起こす疾患です。日本人の約10〜20%が罹患しており、患者数は年々増加傾向にあります。食生活の欧米化、高齢化、肥満の増加が背景にあるとされています。

食道粘膜は胃粘膜と異なり、強い酸に対する防御機能が低いため、繰り返される逆流により粘膜がただれ(びらん)や潰瘍を形成します。放置すると食道粘膜が胃粘膜のように変性するバレット食道へと進行し、食道がんのリスクが30〜125倍に高まるため、症状が軽くても胃カメラで確認することが重要です。

このような症状・場合は受診を

  • 食後や就寝時に胸やけ・呑酸が繰り返し起こる
  • 市販の胃薬を飲んでも症状が繰り返す
  • 飲み込みにくい・のどに何かつかえる感じがある
  • 慢性的な咳・声がれ・喉の違和感が続く
  • 夜中に胸やけで目が覚める
  • 症状が2週間以上続いている
  • 口内炎が頻繁にできる
  • 胸痛や胸部の不快感がある

逆流性食道炎は消化器疾患のサインとして現れることがあります。症状が続く場合や不安がある場合は、早めに専門医療機関へご相談ください。

原因・リスク因子

逆流性食道炎の主な原因は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋(LES)の機能低下です。通常、この筋肉により胃酸の逆流は防止されていますが、加齢や肥満によって筋力が低下すると逆流しやすくなります。また、食道裂孔ヘルニア(胃の上部が横隔膜から胸部に脱出した状態)も重要なリスク因子です。

【主なポイント】

原因
逆流性食道炎の主な原因は、食道と胃の境目にある下部食道括約筋(LES)の機能低下です。通常、この筋肉により胃酸の逆流は防止されていますが、加齢や肥満によって筋力が低下すると逆流しやすくなります。また、食道裂孔ヘルニア(胃の上部が横隔膜から胸部に脱出した状態)も重要なリスク因子です。
リスク因子
生活習慣が深く関わっており、脂質食・アルコール・コーヒー・炭酸飲料の過剰摂取は胃酸分泌を促進します。肥満による腹圧上昇、妊娠、食後すぐに横になる習慣、喫煙(下部食道括約筋を直接緩める作用がある)、ストレスなどが複合的にリスクを高めます。

診断・検査方法

検査方法
逆流性食道炎の確定診断には胃カメラ(上部内視鏡)が必須です。食道粘膜の炎症・びらん・潰瘍・バレット食道の有無を直接観察でき、組織採取による病理診断も可能です。症状だけで自己判断せず、一度胃カメラで確認することを強くお勧めします。
重症度評価
炎症の程度はロサンゼルス分類(Grade A~D)で評価されます。Grade AやBなどの軽症でも長期的には重症化する可能性があるため、治療方針の決定に重要です。

治療について

治療の中心は薬物療法で、プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはP-CAB(ボノプラザン等)を使用します。PPIは強力な胃酸分泌抑制薬で、多くの患者で症状は早期に改善します。あわせて生活習慣の改善も重要です。

薬物療法
治療の中心は薬物療法で、プロトンポンプ阻害薬(PPI)またはP-CAB(ボノプラザン等)を使用します。PPIは強力な胃酸分泌抑制薬で、多くの患者で症状は早期に改善します。あわせて生活習慣の改善も重要です。
重症例の治療
重症例は、外科手術(腹腔鏡下噴門形成術など)が検討されることもあり、その場合は専門医療機関へご紹介いたします。
治療の注意点
薬で症状が良くなっても自己判断で中止しないことが大切です。逆流性食道炎は再発しやすい疾患のため、医師の指示に従って継続することが重要です。

予防・生活習慣

予防・生活習慣

食後2~3時間は横にならない(食物が胃に留まるまで)

腹八分目を心がけ、脂っこいもの・アルコール・炭酸・コーヒーを控える

就寝時は頭側を少し高くする(7~10cm程度、逆流を減らす)

ベルトなど腹部を締め付けるものを避ける

適切な体重管理(肥満解消で症状が改善することが多い)

禁煙(喫煙は下部食道括約筋を直接緩める)

しょうが湯やはちみつ水など刺激の少ない飲料を選ぶ

逆流性食道炎でお悩みの方へ

逆流性食道炎の原因を確認し、適切な治療につなげることが大切です。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

胸やけが続くなら、胃カメラで確認しましょう

症状や疾患の状態を確認し、必要に応じて適切な検査・治療をご案内します。

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