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ピロリ菌感染症
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)とは、胃の粘膜に生息する細菌で、日本人の約35~40%が感染しています。感染者数は年齢とともに増加し、70代では60%以上が感染しているとされています。
ピロリ菌感染そのものは多くが無症状ですが、萎縮性胃炎→胃がんへと進行するリスクがあります。ピロリ菌感染により胃がんリスクは約9倍、萎縮性胃炎が加わると約18倍、高度の萎縮性胃炎では約70倍に上昇することが報告されています。除菌治療により胃がん発症リスクを大幅に低下させることができます。
このような症状・場合は受診を
- 健診や検査でピロリ菌感染を指摘された
- 胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断されたことがある
- 家族にピロリ菌感染者・胃がん患者がいる
- 40歳以上で一度もピロリ菌検査を受けたことがない
- 胃の痛みやもたれが続いている
ピロリ菌感染症は消化器疾患のサインとして現れることがあります。症状が続く場合や不安がある場合は、早めに専門医療機関へご相談ください。
原因・リスク因子
感染経路は主に幼少期(5才以下)の口から口への経口感染です。衛生環境の悪かった時代に感染した高齢者に多く、特に上水道の整備が十分でなかった地域出身者に高い感染率が見られます。家族内感染も重要で、保護者がピロリ菌陽性である場合、子どもへの感染が懸念されます。
【主なポイント】
感染経路
感染経路は主に幼少期(5才以下)の口から口への経口感染です。衛生環境の悪かった時代に感染した高齢者に多く、特に上水道の整備が十分でなかった地域出身者に高い感染率が見られます。家族内感染も重要で、保護者がピロリ菌陽性である場合、子どもへの感染が懸念されます。
リスク因子
リスク因子としては衛生環境・家族内感染・水道水の污染が挙げられます。先進国では除菌によって感染者数が減少しているのに対し、日本ではまだ感染率が比較的高いため、検査と除菌の推奨が重要です。
診断・検査方法
検査の流れ
ピロリ菌の検査方法は複数あり、症状や除菌前後によって使い分けられます。まず胃カメラで胃粘膜の状態を確認し、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍を認めた場合に、保険適用でピロリ菌検査が可能です。
迅速ウレアーゼ検査
(当院では実施しておりません)胃カメラで採取した組織を用いたもので、短時間(30分以内)に結果が判定できる。感度・特異度が高い。除菌後の判定には使用できない。
尿素呼気試験法
専用薬を服用して呼気を採集する。お身体への負担がありません。除菌後の成功判定に最適で、最も推奨される方法。
血液検査(抗体測定)
ピロリ菌特異的IgG抗体を測定。簡便だが除菌後も1年以上抗体価が低下しないため除菌判定には不適切。
便中抗原検査
(当院では実施しておりません)子どもでも実施可能で、食事制限なし。除菌判定にも使用可能で信頼度が高い。
保険診療の重要な点
検診目的でのピロリ菌検査だけでは保険適用されません。必ず胃カメラで慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の診断を受けることが保険適用の条件です。
治療について
一次除菌では胃酸分泌抑制薬(P-CAB)と抗菌薬2種類(クラリスロマイシン+アモキシシリン)を7日間服用します。成功率は約75~85%です。一次除菌が失敗した場合(耐性菌出現)は、異なる抗菌薬を使用する二次除菌を行います(保険適用)。
一次除菌
一次除菌では胃酸分泌抑制薬(P-CAB)と抗菌薬2種類(クラリスロマイシン+アモキシシリン)を7日間服用します。成功率は約75~85%です。一次除菌が失敗した場合(耐性菌出現)は、異なる抗菌薬を使用する二次除菌を行います(保険適用)。
保険適用と自費診療
除菌治療は二次除菌までが保険適用です。胃カメラを受けた場合でも、三次除菌以降や、ペニシリンアレルギーの方に対する除菌治療はは自費診療となります。当院では、このような保険適用とならない方に対するピロリ菌検査・除菌治療も行っております。除菌後も定期的な胃カメラで経過観察が必須です。
予防・生活習慣
予防・生活習慣
ピロリ菌検査を受ける(感染が判明したら早めに除菌)
除菌後も年1回の胃カメラで経過観察
塩分・喫煙・アルコールを控える
ピロリ菌感染症でお悩みの方へ
ピロリ菌感染症の原因を確認し、適切な治療につなげることが大切です。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
胃がんを予防するために、まずピロリ菌検査を
症状や疾患の状態を確認し、必要に応じて適切な検査・治療をご案内します。