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アニサキス症

アニサキス症とは

About

アニサキス症とは、サバ・サンマ・アジ・イカ・サーモンなどの生魚に寄生するアニサキス線虫の幼虫を摂取し、胃や腸の粘膜に刺入することで起こる疾患です。日本は世界一のアニサキス症発症国で、寿司・刺身・〆サバなど生食文化が背景にあります。アニサキスは海水中で成虫がイルカやクジラに寄生し、食物連鎖を通じて魚介類に幼虫が寄生します。

典型的な症状として、生魚摂取後8時間以内(多くは1~2時間後)に激しい上腹部痛・吐き気・嘔吐が起こります。痛みはアニサキス幼虫に対するアレルギー反応により胃粘膜が腫脹・炎症を起こすことが原因です。ごくまれに小腸まで進んで腸閉塞を起こす場合があります。

このような症状・場合は受診を

  • 生魚を食べてから数時間後に激しい腹痛が起きた
  • 吐き気・嘔吐・腹部の膨満感がある
  • 市販の胃薬を飲んでも痛みが引かない

アニサキス症は消化器疾患のサインとして現れることがあります。症状が続く場合や不安がある場合は、早めに専門医療機関へご相談ください。

原因・リスク因子

原因は明らかで、アニサキス幼虫を含む魚介類の生食です。特にリスクが高い魚としてサバ・サンマ・アジ・イカ・ヒラメ・サーモンが挙げられます。

【主なポイント】

原因
原因は明らかで、アニサキス幼虫を含む魚介類の生食です。特にリスクが高い魚としてサバ・サンマ・アジ・イカ・ヒラメ・サーモンが挙げられます。鮮度が落ちた魚ほど、身の部分にアニサキスが多くなる傾向があります。
予防法
予防には、-20℃以下での24時間以上の冷凍処理が最も確実です。加熱(70℃以上)でも死滅しますが、〆サバや塩漬けはアニサキスを死滅させないため注意が必要です。透明で糸クズのような見た目のため、肉眼でも発見は可能ですが、完全に防ぐことは難しいです。

診断・検査方法

検査方法
胃カメラが確定診断と治療を同時に行える最善の方法です。胃粘膜に刺さったアニサキス幼虫を直接観察し、内視鏡用鉗子で摘出します。摘出後は症状が劇的に改善し、多くは数時間以内に痛みが消失します。
補助検査
小腸への進行が疑われる場合はX線検査やCT検査を行うことがあります。
注意事項
市販薬・民間療法(わさび・しょうゆ等)では死滅しません。わさびで予防できるという噂は医学的根拠がありません。強い腹痛がある場合は必ず受診してください。

治療について

治療は胃カメラによるアニサキスの摘出が第一選択です。内視鏡的摘出により90%以上の症例で完治が期待できます。

内視鏡的摘出
治療は胃カメラによるアニサキスの摘出が第一選択です。内視鏡的摘出により90%以上の症例で完治が期待できます。内服薬(アルベンダゾール)は一部で使用されていますが保険適用外であり、また効果も確実ではないため、内視鏡による直接除去が最も確実で迅速な治療法です。
外科的治療
小腸に進行した場合や穿孔の危険がある場合は、外科的治療が必要になることがあります。

予防・生活習慣

予防・生活習慣

アニサキス症の予防には、以下の点に注意しましょう。特に調理前の処理と加熱・冷凍が重要です。

鮮度の良い魚は迅速に内臓を除去する(アニサキスは内臓から筋肉に移動)

冷凍:-20℃以下で24時間以上の冷凍で完全に死滅

加熱:70℃以上で死滅(完全な加熱が必須)

〆サバ・塩漬けではアニサキスは死滅しないことに注意

アニサキス症でお悩みの方へ

アニサキス症の原因を確認し、適切な治療につなげることが大切です。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

生魚を食べた後の激しい腹痛は、胃カメラでアニサキスを除去できます

症状や疾患の状態を確認し、必要に応じて適切な検査・治療をご案内します。

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