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過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)とは

About

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)とは、大腸カメラなどで検査しても炎症・がん・潰瘍などの器質的異常がないにもかかわらず、慢性的な腹痛・腹部不快感・下痢・便秘などが繰り返す機能性消化管疾患です。

日本人の約10~15%が罹患しており、特に若い世代・働き盛りに多い疾患です。腸と脳の連携(脳腸相関)の乱れやストレスが深く関係しており、「気のせい」「精神的なもの」と片付けられがちですが、適切な診断と治療が必要です。

タイプ別には、突然の強い便意・水様便が主体の「下痢型」(男性に多い、約60%)、硬い便・残便感が主体の「便秘型」(女性に多い、約20%)、下痢と便秘を繰り返す「混合型」(約20%)があります。

このような症状・場合は受診を

  • お腹の痛みや不快感が月3日以上・3ヶ月以上続いている
  • 排便すると腹痛が楽になる
  • 下痢と便秘を繰り返す
  • ストレスがかかるとお腹が痛くなる・下痢になる
  • 朝の外出前にトイレが毎回心配
  • 電車・会議・試験中にお腹の不調が起きる

過敏性腸症候群(IBS)は消化器疾患のサインとして現れることがあります。症状が続く場合や不安がある場合は、早めに専門医療機関へご相談ください。

原因・リスク因子

IBSの主な原因はストレス・不安・過労による脳腸相関の乱れです。脳と腸は迷走神経を通じて相互に影響し、ストレスホルモン(コルチゾール)が腸の蠕動運動を異常に増進させます。

【主なポイント】

原因
IBSの主な原因はストレス・不安・過労による脳腸相関の乱れです。脳と腸は迷走神経を通じて相互に影響し、ストレスホルモン(コルチゾール)が腸の蠕動運動を異常に増進させます。また、腸内細菌叢の乱れや、感染性腸炎の後に発症する感染後IBSもあります。
リスク因子
食生活では高脂肪食・カフェイン・アルコール・FODMAPの多い食品(小麦・乳製品・豆類)がリスクを高め、睡眠不足や不規則な生活も悪化因子となります。女性ホルモンの変動も関連しており、女性で便秘型が多い理由の一つです。

診断・検査方法

除外診断
大腸カメラは「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)や大腸がんではないこと」を確認するための除外診断として必要です。
診断基準
IBSの診断基準(ローマ基準IV)は「腹痛が月3日以上・直近3ヶ月以上続く+排便で改善 or 排便頻度・便の形状の変化を伴う」とされています。症状パターン(下痢型・便秘型・混合型)に応じて治療方針が決定されます。

治療について

治療は多面的なアプローチが必要です。食事療法としてFODMAP(発酵性糖質:小麦・乳製品・豆類・特定の野菜・果物)を控えることが有効で、特に下痢型で効果的です。

食事療法
治療は多面的なアプローチが必要です。食事療法としてFODMAP(発酵性糖質:小麦・乳製品・豆類・特定の野菜・果物)を控えることが有効で、特に下痢型で効果的です。
薬物療法
薬物療法として整腸剤(プロバイオティクス)や腸の動きを調整する薬(セロトニン受容体作動薬:ルビプロストン、ラモセトロン等)・抗不安薬の使用が検討されます。

予防・生活習慣

予防・生活習慣

規則正しい食事(1日3食、同じ時間に)

十分な睡眠(7~8時間の確保が重要)

ストレス解消法を見つける(運動・趣味・入浴等)

カフェイン・アルコール・高脂肪食を控える

FODMAP食(小麦・乳製品・豆類)を制限

腹式呼吸・リラクゼーション法を取り入れる

定期的な運動で腸の蠕動運動を正常化

過敏性腸症候群(IBS)でお悩みの方へ

過敏性腸症候群(IBS)の原因を確認し、適切な治療につなげることが大切です。気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

「気のせい」じゃありません。IBSは治療できる病気です

症状や疾患の状態を確認し、必要に応じて適切な検査・治療をご案内します。

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